どうもこんにちは、relaxo(@relaxo_tbc)です。
2020の新機能「3Dプリント前にエラーを解析する機能」をつかってみました!
薄い場所、厚い場所をポリペイントで視覚的に表示してくれる機能です。
3Dプリントの前に、うまくプリントが出来なさそうな箇所が視覚的に分かるのは便利な機能ですね。
今回はZBrushで、「厚さの解析を用いて3D出力品の厚さをはかる」を紹介します。
http://docs.pixologic.com/user-guide/3d-modeling/ready-for-print/polypaint-from-thickness/
↑この手順にほぼほぼ準拠しています。
ScaleMaster(スケールマスター)でサイズを合わせる
Zplugin > Scale Master > Set Scene Scale をクリック。
こんな感じのダイアログボックスが出てきます。
ミリメートルで扱いたいので、一番左上をクリックします。
40mmで3Dプリントするので、Yを「40」と入力してから、enterキーをクリック。
「Resize Subtool」をクリックして、このモデルのスケールを適応させます。
ふたたび「 Set Scene Scale」をクリック。
Yが40mmになっている、一番左上をクリックします。
これでScaleMaster(スケールマスター)の下準備は終わりです。
Polypaint(ポリペイント)のFromThicknessで厚さの解析をする
メッシュの厚さを6段階のポリペイントカラー表示にします。
Preferences > Analysis > Thickness に初期設定として用意されているので、自分でとくに何かする必要はありません。
Tool > Polypaint の「colorize」をオン。
「Min Thickness(最小範囲)」を1に設定。
「Max Thickness(最大範囲)」を5に設定。
「From Thickness」をクリック。
すると、ポリペイントカラーによる厚さが表示されます。
裏はこんな感じ。
全体的に赤い!
Live Boolean(ライブブーリアン)で断面を見てみます。
中に空洞があるせいで薄い……という訳ではなさそう。
それもこれも全長が40mm(4cm)なことが原因かもしれません。
太腿とか2~3mmなので……
割り当てられているポリペイントカラーの意味と、今回の設定を表にしました。
Tool > Polypaint の「Min Thickness(最小範囲)」と「Max Thickness(最大範囲)」を設定することにより、各ポリペイントカラーに「壁距離」をミリメートルなどで割り当てられるようです。
今回のものが右端にまとめられているので、見てみると……
緑のポリペイントカラーの壁距離が3mmになっています。
まとめると、
ScaleMaster(スケールマスター)でサイズを合わせをしてから、「From Thickness」を適応させると、「壁距離」がかなり正確に計測できるようになる
ってコトになるのかと。
薄さが気になる部分には、InflateブラシやClayBuildupブラシで厚みを調整するとよいかと。
それで実際3Dプリントする際に、厚みの調整をしたのかというと……
してません!
のもあるし、
今回は出力サイズの全長が小さいため、ある程度は仕方ない、と割り切ってDMM.makeさんにアクリルモードで出力をお願いしました。
DMM.makeさんからは「薄いとこが結構あるけど大丈夫?」と出力前に確認がありましたので、破損も了承済みで出力しています。
結果は、
包丁たそと博多くんが出力できたよ〜👏👏👏
自立できました! pic.twitter.com/F7YNW0qFGg— relaxo@しましま姉妹 (@relaxo_tbc) September 5, 2020
キレイに3Dプリントしていただけました!
細かいディテールもかなりハッキリ分かります。流石のDMM.makeさんの出力技術ですね~
ということで、
「厚さの解析を用いて3D出力品の厚さをはかる」をまとめると……
壁距離が5mm超えてたら安心して出力できるけど、3Dプリントの技術によっては5mm以下でも大丈夫な場合もある。
メーカーさん側から見ると、暴論のような結果になってしまって申し訳ないけど、実際の感想はこんなところです。
「厚さの解析」の技術は面白いので、3Dプリントする前にはやってみるといいかもです~