どうもこんにちは、relaxo(@relaxo_tbc)です。
レンダリングをするにしても既存のマテリアルのままなので、どうにも垢抜けない印象……

もっと根本的に何かを変えないとレンダリング結果は変わらないんじゃないかと思っていました。
Maya_Kirishima様が、ZBrushCentralで公開されている「ライザ」を見ながらマテリアルのカスタムを行ってみました。

本記事は、ZBrushの「フィギュア向けのマテリアルの設定」について紹介します。
マテリアルの基本的な分類
マテリアルには大まかに2種類あります。

・MatCapマテリアル (ライトに反応しない)
・Standardマテリアル(ライトに反応する)
MatCapマテリアルはライトが固定されているので、他にライトを追加しても反応しません。
マテリアルを特定のサブツールに焼きつける

ではまず、上部にある「M」をオンにします。

このサブツールはSkinShade4というマテリアルが割り当てられています。

布なのでMatCapWaxClayにしようと思いました。
マテリアルを選択してから「FillObject」でマテリアルを焼き付けます。
カラーと同じようにマテリアルでも「FillObject」で全面をベタ塗りにすることができます。

他のサブツールはSkinShade4で、布だけがMatCapWaxClayで焼きつけることが出来ました。
焼きつけたマテリアルは、別のマテリアルに変更する際には一度「FlatColor」でベタ塗りにします。その後は別のマテリアルで焼きつけることが可能になります。
マテリアルをペンで塗る
すでにSkinShade4で焼きつけてあるサブツールに、

ペンでマテリアルで塗る準備をします。
上部のアイコンの「M」(マテリアル)をオンにします。Zaddはオフにしておいてください。

マテリアルをピックしてペンでメッシュを塗ることも出来ます。
色んなマテリアルをペンにして塗ることが可能です。

またタンクトップのブレード部分は、Goldのマテリアルで塗りました。
ポリグループが残っている状態であれば、選択して「FillObject」で塗ることができます。
マテリアルを設定していく
マテリアルはSkinShade4です。

マテリアルの設定を変えてもっとフィギュアっぽくしていきます。

レンダー設定のWAXプレビューをオンにして、BPRをオンにします。

マテリアルの「ワックス設定」のパラメータを調整していきます。

ワックス設定の強度を0→30→50に変更したものです。
肌の血色が徐々に良くなっていく感じがあります。ただ強い色に引っ張られて肌が黒ずんでいくようにも見えたので30で設定しました。

マテリアルのモディファイアを開きます。
沢山項目があるのですが、おそらく上の方のパラメータがメインな気がします。

「スペキュラー」を2と7で試してみました。
数値が低いとマットな感じになります。今回は陰影が欲しいので7にしています。

マテリアルの「ミキサー」を開きます。
輪郭線が欲しいので輪郭線強度を0.1、深度を10にしました。
また輪郭線の色はミキサーの上の右側の「Cavi」の色が割り当てられています。


完成しました!
左側が既存のSkinShade4です。
あんまりテカテカしない、必要な陰影を持ったレンダリング結果になったのではないでしょうか?

気に入ったマテリアルの調整結果は保存しておくこともできます。
「初期マテリアルとして保存」をクリックすると取っておくことができます。
今回は英語が分からなすぎて日本語UIでお送りしました。
