ZbrushTips

【徹底レビュー!】作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門【ZBrush】

・無印ZBrushを始めるのに、どの本から読めばいいのかな?
・フィギュアを作ってみたいんだけど、この本を読んだら作れるようになるのかな?
・ZBrushの教則本って沢山でてるし、どれも高くて迷ってるんだけどこの本はどうなんだろう。

結論から言うと、この本は買いです。

私は2019年7月に「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」(略称:ウチヤマ本)を購入しましたが、ワンフェス2020冬に出展したガレージキット(フィギュア)制作にとても役に立ちました。

無印ZBrushを開始した際に、榊本⇒ウチヤマ本で学習をした私から言いたいことは……

無印ZBrush学習者は「ウチヤマ本⇒榊本」のルートを選んでほしい! ということです。
理由は榊本はZBrush中級者を対象としているからです。ウチヤマ本でZBrushの操作感に慣れてからの方が学習がスムーズになります。

D猫さん
D猫さん
ウチヤマ本には初心者が学ぶべき要素が詰まってる!

 

特に

・購入者特典でダウンロードできるブラシがすごい!
・形状の投影Projectionの説明が分かりやすい。
・Zmodelerのよく使う機能の説明がめちゃめちゃ分かりやすい。

の3点がとくに素晴らしいです。

ただ、ちょっとしたデメリットもあるのは事実。

今回はメリット、デメリット含めて「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」のレビューをしていきたいと思います。

relaxo
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簡単に言えば無印ZBrushでのフィギュア制作のワークフローを分かりやすく学べる! って感じ

「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」で学べること

relaxo
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くわしく説明していくよー

書影の女の子のイラストのフィギュアを一冊とおして作っていきます。

relaxo
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ウチヤマ本に沿って作成しました。髪の毛と顔はアレンジを加えてしまったのですが、ワークフローは本に準拠しています

学べることを列挙すると、

  1. 設定画をグリッドに貼りつける
  2. ペイントの転写
  3. スネークフックブラシの使い方
  4. 形状の投影
  5. Zmodelerの使い方
  6. 板ポリからの靴の作り方
  7. トランスポーズマスター
  8. ブラシカーブの制御
  9. ポリグループマスクの転用
  10. フリルの作り方
  11. ブーリアン
  12. デシメーションマスターの使い方

 

こんな感じです。

初心者がつまづきやすいポイントがまとまって記載されているので便利です。

このブラシがすごい! DTRフリル、ヘアブラシの紹介

「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」を購入すると、カスタムブラシがダウンロードできます。とても便利なのでオススメです。

D猫さん
D猫さん
絶対にダウンロードしよう!

・DTR_Cloth(服の皺などをいれるブラシ)
・DTR_Cloth_H(エッジの効いた皺をいれるブラシ)
・DTR_Cloth_S(Cloth_Hより山が反っていれられる)
・DTR_Frill(フリルをつくる)
・DTR_Hair(髪の毛をつくる)

この5種類が入っています。

とくに「DTR_Frill」と「DTR_Hair」を愛用しています。

relaxo
relaxo
どちらもめちゃめちゃ便利だよ!

DTR_Frill」はスカートのフリルやジャボタイをつくるのに使っています。

【ZBrush】簡単にフリルたっぷりのジャボタイをつくるZBrushでのフリルたっぷりなジャボタイの簡単なつくり方を解説しています...

 

DTR_Hair」は髪の毛につかいたいIMMブラシが5種類も入っているので、これを使い分ければ大体の髪型は作れちゃいます。

DTR_Hair」をつかった作例です。

何がいいって分割数が少ないのでローポリ感覚で髪の毛が作れてしまうこと! すごく使い勝手がいいです。

relaxo
relaxo
便利オブ便利なので、「DTR_Hair」をみんなにも使ってもらいたい!
【ZBrush】髪の毛のつくり方【ローポリ】「ZBrush」で、髪をローポリでつくる方法を解説します。...

おもなZmodelerの使い方が実例つきで学べる

ZBrushの便利機能の一つであるZmodeler。でも機能がたんまりとあるので、どれをどう使ったらいいのか分からない……

そんな悩みを「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」では、実例つきで学べます。

よく使うもの、便利なものが紹介されてます。

  1. POLYGON ACTION→押し出し
  2. POLYGON ACTION→トランスポーズ
  3. EDGE ACTION→閉じる
  4. POLYGON ACTION→削除
  5. EDGE ACTION→クリース
  6. EDGE ACTION→スライド
  7. POINT ACTION→スプリット
  8. POLYGON ACTION→Qメッシュ
  9. POLYGON ACTION→インセット
  10. EDGE ACTION→ブリッジ
  11. POINT ACTION→接続

フィギュアをつくったりするのに頻出の機能がまとまっています。

Zmodelerが使えるようになると、ロボットやメカみたいなハードサーフェスも気兼ねなく作れるようになるし

洋服のベースなんかもローポリで作り始められるし、コントロールもしやすいのでオススメ機能です。

relaxo
relaxo
ダイナメッシュでの削りだしが苦手だったので、Zmodelerを覚えてから色んなものが作れるようになって楽しくなった!

Zmodeler+DynamicSubdiv の組み合わせが使えるようになると、表現の幅が広がります。

初心者のつまづきポイント「投影Projection」の説明が分かりやすい

 


形状の投影projectionって……使いこなせればめっちゃ便利なんですが、少し分かりづらいんですよね。
上記のようなダイナメッシュになると形が甘くなってしまうメッシュを、投影で形を維持したりできるのでオススメ機能です。

「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」では、投影の方法が詳しく記載されています。
手順がうろ覚えな時は、「形状の投影 78p」を開きながら実践していました。

relaxo
relaxo
いまでもよく読む 
D猫さん
D猫さん
複数のサブディビジョンに形状投影する方法の頁も必読だよ

フィギュアの瞳の作り方

スポットライトからの転写で瞳をつくる方法が載っています。

本では、ZBrushのポリペイントで描く→転写できるように瞳をpsd保存→スポットライトで再び転写する……という手順なのですが、私は「転写できるように瞳をpsd保存」したあとにPhotoshopに持って行って瞳をクリンナップして戻しています。

D猫さん
D猫さん
ZBrush内だけで瞳をつくるより外に作業した方が綺麗につくれるよ

図で解説すると、こんな感じ。

ZBrushのポリペイントでアタリと取ります。

Photoshopに持って行ってアタリをクリンナップします。

スポットライトをつかって転写しました。

relaxo
relaxo
Photoshopではパスも使ってますぞ。線が均一になってキレイ

スポットライトの転写が使えるとマジで便利。

ウチヤマ本では「スポットライトの転写の仕方」「転写の際に位置がずれないようにするコツ」などが載っています。

「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」のデメリット

困ったな、と思ったところは

・分割、嵌合に関しての記載がない
・石膏出力までのワークフローしかない

この2点です。

それは私のゴールが「ワンフェスに出て分割されたガレージキットを販売する」ことだったので、そう思いましたが……

「3D出力はしない」「分割しないで一体型で出力したい」「フルカラー石膏で出力したい」と考えているのであればこの1冊で必要な情報は得られます。

分割、嵌合そしてアクリルに3D出力してから磨きなどを知りたいと思ったら別の本が必要になります。

relaxo
relaxo
ワンフェスで売ってるようなフィギュアを作ろうとすると、3D出力してからの手作業が結構あるよ

まとめ:無印ZBrush初心者に向けてウチヤマ本はおすすめ!

結論は、無印ZBrush初心者初心者なら「作って覚える!ZBrushフィギュア制作入門」はオススメってことです。

・初心者がフィギュアを作成するワークフローが学べる
・Zmodelerの解説が神
・購入者特典のブラシが最高

初心者には必要な知識がまとまってるオススメな本です。いまでも分からないことがあったら、すぐに開けるようにメッチャ手元に置いてます。

relaxo
relaxo
ウチヤマ本はいいぞ!