どうもこんにちは、relaxo(@relaxo_tbc)です。
今回は↓の続きになります。
DMM.makeで出力した作品を元に複製用の原型を作っていきます。
ワンフェスなどで頒布されているフィギュア(ガレージキット)は、「複製したい原型」をもとにシリコンで型を作り、レジン液を流し固めて複製しています。
複製原型を作りたいので、出力したアクリルの表面をキレイにしていきます。
秋田くんのサポート除去を始めました。
髪の毛に入り込んだ白いヤツ…こんなん取り除けるのかなぁ😱 pic.twitter.com/a7q3bVJ0CC— relaxo@しましま姉妹 (@relaxo_tbc) May 18, 2020
こんな感じでうっすらと白いものが原型に付着しているので、キレイキレイにしていきます。
水洗い&ヤスリで大まかなサポート材を取り除く
まずは水洗いでサポート材を洗い落とします。
サポート材は「脂」なので、中性洗剤が有効とのことです。
いままでJ●Yを愛用していたのですが、模型用にとMagicaを買いました。すると何ということでしょう!
中性洗剤は肌にも優しく、模型も洗える優れものってことですね。
沸かしたお湯を投入し10分ほど放置。
歯ブラシで優しく擦ってサポート材を除去します。
出力する際の厚みって大事だな~ってエピソードですね…
大まかな道具たち
・神ヤス#240
・水研ぎできる紙ヤスリ#240
・ダイヤモンドヤスリ ナイフ型
・アートナイフ
・歯ブラシ
・水研ぎ用の水入れ
・キムワイプ(キッチンペーパーでも可)
今回は原型が小さいので、細切りにした神ヤス&水研ぎ紙ヤスリに爪楊枝をくっつけたもので磨いています。
もっと大きい原型の時は、2センチ角の神ヤス&水研ぎ紙ヤスリと、芸人サンダーとかも使います。
電動ポリッリャーとかもあると便利だけど、今回は小さすぎて出番はナシ!
陥没した穴を埋めたり、磨き爪楊枝の接着などにシアノンDWを使用。
隣のアルテコ スプレープライマーも必須です。
シアノンDWを瞬間接着剤として機能させるには「瞬間接着剤用硬化促進剤」であるアルテコ スプレープライマーが必要になります。
アルテコの存在を知らなかった頃、シアノン+ベビーパウダーを混ぜたシアノンパテをベッタリと原型に塗りつけてしまい、もちろん全く乾かず、3日間経っても固まらないシアノンを見て絶望したことがあります……
ただアルテコはめっちゃ石油臭いのが玉にキズなんだけどね。
原型をヤスリで磨いていきます。
ディテールなのかサポート材なのか分かりづらいです。
大事なディテールを削り落とさないように慎重に磨きます。
ザックリ磨きました。
小さいので目立たないけど積層痕もあります。
積層痕とは、3Dプリンタが出力してくれる際に、木の年輪のような模様が表面に現れることがあります。
意図した模様ではないので、表面処理でキレイな面にしていきます。
粉っぽいので流水で洗い落としました。
乾燥させてから溶きパテを塗っていきます。
溶きパテでなめらかにしていく
溶きパテ、こと「Mr.サーフェイサー500 瓶入り」を塗っていきます。
サポート材が残っていてザラつく部分や、積層痕が気になる部分に塗っていきます。
今回は原型が小さいので全面に塗っています。
レジンウォッシュは溶きパテを薄めたり、溶きパテがついた筆を洗うのに必要です。
溶きパテのついた筆を水洗いしても、パテは落ちず団子のように筆に纏わりつきます。レジンウォッシュなどの溶剤でないと筆はキレイにはならないのです……筆洗いには必須です。あの当時は100均の筆を溶きパテを使うたびにダメにしていました。
これもまあまあ臭いです。身体に悪い匂いがします。
これから塗り塗り。
絵皿にサランラップ敷いとくと片付けが楽。
塗りました。これから乾燥させて、
平野も塗っていきます。
塗りました。
まあまあのムラ塗りなので、乾いてから磨いてキレイにしていきます。
これから塗った溶きパテを、磨いて平滑にしていきます。
使う道具は以前と同じようなラインナップです。
ヤスリの番手を此処で#400にあげても良かったかも。
ザラついているところを磨いていきます。
このダイヤモンドヤスリ、めっちゃ使いやすいのでお気に入りです。
磨きました。
(粉っぽくなっているので水洗いをしています)
ちなみにこのフィギュア、自立するのです!
サーフェイサーを吹く
仕上げのサーフェイサーを吹いていきます。
サフ吹き小屋を自作しました。
サーフェイサーの缶は塗布する前に鬼振りして攪拌します。
冬場はダマになったりするので、サフ缶をお湯の入ったコップにいれて温めたりしますが、暑い日だったのでそのまま使いました。
サフを吹く時は、粉塵やら有害物質を吸いこまないように防毒マスクや保護メガネを装着しましょう。
サフを吹きました。
猫の手だと足の一部分が塗れないので、紙コップを台座にしてサフ吹きしました。
ザラついたり、積層痕が残ってたらヤスリやアートナイフで綺麗にしていきます。
ヤスリの番手を此処で#400にあげています。
サフを吹きました。
本来ならヤスリは#240→#400→#600→#800とあげていって磨くのですが、今回は#400までで終えています。
サフ吹き完了(ということにしました。
なんか暗っぽい写真しかなかったけど、これで完成です! 完成ったら完成です!
まとめ
とくに名人という訳でもないけれど、「こんな手順で私はやってるよ!」という感じで表面処理について紹介させていただきました。
歴々の諸先輩方から見れば「手ぬるい」かもしれませんが、「とりあえず完成させる」ことを目標にして表面処理を行っております。
もっと大きいパーツの場合の表面処理作業がまるっとなかったので、また大きいものを出力した際にはまとめてみたいと思います。
ちょろっと遊んでみました~
リラックマの夢かわいいテントに入れる!
うまく複製出来たら頒布したいと考えています。この1/35シリーズで粟田口を全員出したいな~っと。
1/35スケールでとっても小さい「みにみに本丸」は2020年11月開催「とうらぶ立体エアオンリー「立体乱舞」での頒布もしくは展示を予定しております。
11月までにもっともっと粟田口を増やしたいです!